月光町 フクロウものクラブ
オオコノハズク
  鳴き声も地味で、あまり目立たないフクロウです。
  東京都西多摩地区での生息状況もよく分かっていません。
  東京都のレッドリストでは、西多摩地区で絶滅危惧TB類(EN)とされています。
オオコノハズク  


東京都本土部に生息するのは亜種オオコノハズク Otus semitorques semitorques
  (一部では Otus bakkamoena semitorques
日本鳥類目録改訂第7版では、O. lempiji semitorques となっています。
   
 2005年の5月上旬、とある場所で、猫のような ”ミュー” という声や”ボゥ、ボゥ、ボゥ、…” という低音の声を聞きました。
 その後、営巣し、繁殖にも成功したようです。

オオコノハズク1  オオコノハズク2
 
   
オオコノハズクの鳴き声は主に次の三種類です(鳴き声のページへ)。いずれの声も小さく、せいぜい50mくらいまでしか届きません。
それぞれの鳴き声にどのような意味があるのか、詳しいことは全く分かっていません。
 ・鳴き声@
  200Hz程度の低音で、「ボゥ、ボゥ、ボゥ、…」と続けて鳴く声。木魚を叩いているように聞こえ、木魚鳴きと言われることもあります。
  雄の声と考えられ、特に繁殖期の初期に聞くことが多いようです。
    
 ・鳴き声A
  「ファッ、フゥッ、フォッ」 とやや尻下がりに鳴く声。雄も雌も発しますが、雄の方が低い声です。
  雄の場合、鳴き声@の周波数まで下がっていくこともあります。
  
 ・鳴き声B
  「ミュー―」と子猫のような声。繁殖期を通じて聞くことができるようです。
  
   
 ここ数年、野外で鳴き声を聞く機会はめっきり減りました。
 生息個体数も減少していないと良いのですが…。
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